データ復旧お役立ちコラム

RAID0のデータ復旧はどうすれば良い?
障害発生時の注意点と復元方法

NAS/RAIDトラブル・基礎知識
更新:2023.11.14
RAID0のデータ復旧はどうすれば良い?<br> 障害発生時の注意点と復元方法

RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)とは、2台以上のHDDやSSDを組み合わせて、1つのストレージとして認識させる技術のことです。データを複数のストレージに分散させたり、複製したりすることで、読み書きの高速化や冗長性の確保につなげています。
RAIDには複数のモードがありますが、中でも読み書きの高速化に適しているのが「RAID0」です。

ここでは、RAID0が持つ特長や、故障した際のデータ復旧時のポイントなどをご紹介します。

目次– 読みたい項目からご覧いただけます。

1 RAID0の特長

RAID0は「ストライピング」とも呼ばれ、2台以上のHDDやSSDにデータを分散して書き込むRAIDモードです。
データの書き込みを行うと、RAIDコントローラが自動的にデータを各HDD/SSDに振り分け、通常は1台のHDD/SSDに保存するデータを、2つ以上のHDD/SSDに分割して保存します。理論上は、データの書き込み時間を半分に短縮することが可能です。他のRAIDモードと異なり、構成するHDD/SSDの容量をそのまま使うこともできます。

ただし、RAID0は複数台のHDD/SSDを1つとして認識するので、他のRAIDモードのように 冗長性(障害に対する安全性)は確保されません。むしろ、使用するHDD/SSDの数が多い分、故障のリスクが高くなる点に注意が必要です。
例えば、RAID0を構成しているHDD/SSDが1つでも壊れてしまうと、データは取り出せなくなります。RAID構成が崩壊するので、HDD/SSDを交換してデータを復旧するリビルド(再構築)を行うことも不可能です。

2 RAID0が起動しない原因と復旧方法

起動しなくなったRAID0から自力でデータを復旧できるかどうかは、故障の原因が関係してきます。原因と故障の程度によっては、自力で対処することも可能です。
ここでは、RAID0の故障の主な原因と、復旧方法についてご紹介します。

2-1 論理障害による故障

フォーマット(初期化)を実行した、ファイルを誤って削除した、ウイルスに感染した、HDD/SSDを取り外したなど、内部のデータ自体に何らかのエラーが発生している状態が「論理障害」です。他には、データの読み書きを管理するRAIDカードのトラブルなども考えられます。

軽度な論理障害の場合は、市販のソフトウェアの使用でデータを復旧できる可能性があります。ただし、市販の専用ソフトを使った復旧は、データが消失する恐れもあるため、HDD/SSDに重要なデータを保存している場合は注意しましょう。

2-2 物理障害による故障

HDDやSSDが、物理的に破損している状態が「物理障害」です。物理障害の原因としては、経年劣化による寿命をはじめ、転倒や落下による強い衝撃、水濡れ、落雷によるショートなどが挙げられます。

物理障害による故障の場合、自力でのデータ復旧は困難です。すぐに専門業者に復旧を依頼することをおすすめします。

3 データ復旧のために注意したいポイント

RAID0が何らかの原因で使えなくなった際、対応を間違えると状態がさらに悪化する恐れがあります。データ復旧が難しくなる可能性もあるため、以下の点に注意してください。

3-1 フォーマットを行わない

RAID0に何らかの問題が発生している場合に、「フォーマットしますか?」などとフォーマットを促すメッセージが表示されることがあります。
表示に従ってフォーマットを実行すると、内部の保存データやRAID情報が全て消えてしまいます。上記のメッセージが表示されたとしても、フォーマットは実行しないでください。

3-2 電源をすぐに切る

RAID0を構成しているNASに不具合が出た際は、電源をすぐに切ってください。電源のオン/オフや再起動といった動作は、内蔵HDDに負荷がかかります。RAID0のトラブルが内蔵HDDの故障によるものだった場合、電源の入り切りや再起動が原因で、不具合の悪化やデータの更なる破損につながりかねません。

3-3 HDDの交換は避ける

RAIDは、複数のディスクを1つのドライブのように認識させています。 RAID0は冗長性がないため、HDD/SSDが1台でも故障してしまうとデータにアクセスできなくなり、リビルドも行えません。
HDDを交換したり、入れ替えたりする際に順番を間違えると、RAIDの構成が崩れてしまい、データの破損につながります。HDDの交換を行うのは避けましょう。

また、どうしてもHDD/SSDを抜き挿しする必要がある時は、本体の電源を切っておくことが重要です。電源が入った状態でHDDを抜き挿しすると、障害が悪化したり、データが上書きされたりすることもあります。

3-4 HDDを単体でパソコンにつなぐ

データを確認しようとして、取り出したHDDやSSDをパソコンに直接つなげるのも厳禁です。RAID0は、複数のストレージを組み合わせて仮想的に1台のストレージとして認識する技術です。取り出したHDDやSSDを単体でパソコンにつなげても、中のデータを見ることはできません。
反対に、ストレージをパソコンにつなげることでデータが書き換えられたり、フォーマットが始まったりして、完全に消えてしまう可能性もあります。

3-5 RAIDカードの交換も厳禁

RAID0のデータが見られなくなる原因のひとつに、RAIDカードのトラブルが挙げられます。不具合が起こっているからと、RAIDカードを新しいものに交換するのも避けてください。
RAIDカードは特殊なものも多く、互換性のあるものを見つけるには知識が必要です。万が一、互換性のないRAIDカードに交換してRAIDを構成し直すと、データが完全に消失したり、データ復旧の難易度が高くなったりしてしまいます。
また、HDD/SSDにも障害が発生している場合は、互換性のあるRAIDカードに交換しても、データを見ることはできません。

4 RAID0のデータ復旧は専門業者に依頼しよう

RAID0に何らかの障害が発生した場合、自力で対処することはかなり困難です。RAIDを構成したストレージはパソコンとはファイルシステムが異なるうえに、RIAD0は内蔵ストレージの物理障害が原因のことも多くあります。

簡単なトラブルなら専用ソフトウェアで復旧できる場合はあるものの、無理に自力での対処を試みた結果、状態が悪化して復旧できなくなる可能性があります。

RAID0からデータを復旧したい時は、データ復旧の専門業者に依頼するのがおすすめです。プロの専門業者なら論理障害だけではなく、物理障害にも対応可能です。

また、市販またはフリーのソフトウェアよりも高い確率で、データを復旧できます。

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5 RAID0を使う際はデータのバックアップが重要

RAID0のメリットは、データの読み書きが高速で行えることです。他のRAIDモードと異なり、データの冗長性は確保できないため、日頃からバックアップを取っておくことが重要です。
仮に何らかの問題が発生した際でも、バックアップを取っておけばデータを復旧することができます。

また、HDDの定期的な交換も有効です。一般的に、HDDは使い始めて3年を過ぎると故障のリスクが高くなるとされています。
定期的にデータのバックアップを取っておき、そのうえで購入・交換後3年を目安に、HDDの交換を行うとより安心でしょう。
常に最新のバックアップデータを確保しておけば、大切なデータをより安全に保存できます。

6 無理な対応を避けるのがデータ復旧のポイント

RAID0は、複数あるRAIDモードの中で最もデータの消失が起こりやすいとされています。冗長性が確保されないため、何らかの問題が発生したときに無理に自力で対処しようとすると、状況が悪化する恐れがある点にも注意が必要です。 データを失わないよう、日頃からこまめにバックアップを取っておきましょう。

万が一、重要なデータを保存しているRAIDに障害が起こった場合は、データ復旧の専門業者に対応を任せることをおすすめします。

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