データ復旧お役立ちコラム

【SDカードのトラブル】
データ復元率を高めるための対処法

USBメモリ/SDカードトラブル・基礎知識
更新:2025.04.09
【SDカードのトラブル】<br>データ復元率を高めるための対処法

デジカメやドライブレコーダー、パソコン、スマホ、携帯ゲーム機など、幅広い機器で使われているSDカード/microSDカード。スロットに差し込むだけで簡単に使えるため、写真や業務用ドキュメントの保存先として用意しておくと役立つ記憶媒体です。
しかし、SDカード内のデータが突然消えたり、破損したりことも考えられます。その際は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
この記事では、SDカードの障害の種類や、データ復旧時に注意したい点などをご紹介します。

目次– 読みたい項目からご覧いただけます。

1 SDカードのデータが消える原因

小型でデリケートなSDカードは、トラブルが起こりやすいメディアです。SDカードからデータが消えたり、データを読み込めなくなったりする原因は、物理障害と論理障害の2つに大きく分けられます。データ復元の際は、原因がどちらなのかを判別することが大切です。
ここでは、物理障害と論理障害について、それぞれの概要や症状をご紹介します。

1-1 物理障害

物理障害とは、SDカード本体の物理的な故障のことを指します。SDカードは薄くコンパクトな形状なので、折れたり、割れたりといった物理的な破損が起こりやすいです。
さらに、SDカードは金属端子がむき出しになっています。端子部分に少し傷が入ってしまうだけで、認識されなくなることがある点にも注意しましょう。
物理障害が発生する具体的な要因としては、以下のようなトラブルが考えられます。

・必要以上に抜き差しして接触部が摩耗した
・脱着時に折れ曲がった
・表裏を間違えて無理やり差し込み、接触部が破損した
・踏みつけてSDカードが割れた など

他にも、静電気や水没などが原因で読み取れなくなるケースも考えられます。物理的に破損したSDカードは、機器に接続しても認識されない場合がほとんどです。

物理障害が原因のトラブルは、個人での対応が難しいため、早急にデータ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。

1-2 論理障害

論理障害とは、保存されているデータ自体に問題が起こる障害のことです。SDカード本体に目立った傷がないのに、データの読み書きができない、データが認識されないといった現象が発生します。
論理障害が発生する主なトラブルの例は、以下のとおりです。

・読み書きの最中にSDカードを抜いた
・操作を誤ってデータを消去してしまった
・SDカードをフォーマット(初期化)した など

特に、読み書きの途中でSDカードを抜くと、内部のデータが全て消えてしまうこともあります。SDカードは簡単に抜き差しを行えるため、やりがちな失敗のひとつです。
論理障害の場合、データが完全に消えているように見える状況でも、SDカード内にデータが残っている可能性があります。

1-3 機器側が問題のケースも

パソコンやデジカメなど、機器側の問題でSDカード内のデータが読み込めない可能性も捨てきれません。
カードリーダーに汚れがたまっている、カードリーダーを接続しているUSBポートに不具合がある、機器がSDカードの規格に対応していないといったケースが例として考えられます。

接続部分にほこりなどの汚れがたまっている時は、汚れを落としてから差し直して、SDカードのデータが認識されるか試してみてください。
パソコンを再起動したり、別の機器に差したりして、読み込めるか試してみるのも有効です。
別の機器だとSDカード内のデータが読み取れる時は、機器側に問題があると考えられます。

2 SDカードのデータを復元できる理由

SDカード内のデータを誤って消したり、フォーマットしたりすると、データはなくなったように見えます。
ただし、削除したデータは本当に消えたのではなく、表示されなくなっただけです。実際には、SDカードの中に残っています。
そのため、データを誤って削除したとしても、新しいデータで上書きする前であれば、データを復元することが可能です。

3 データの復元率を高めるための取り扱い方

SDカードの不具合を自力で改善しようとした結果、障害が悪化する恐れもあります。故障が疑われるSDカードの取り扱いには、細心の注意が必要です。
データの復元率を下げないために、以下のポイントを心がけましょう。

3-1 何度も抜き差ししない

SDカードの故障が疑われる際に、何度も抜き差しを行うのは避けましょう。
原因不明のまま抜き差しや通電を繰り返すと、障害が悪化することも考えられます。トラブルが起きたSDカードを不要にいじるのは避けることがポイントです。

3-2 すぐに使用を止める

SDカードのデータを復元できるのは、データ削除の際に消去されるのはファイル名などの管理情報に限られ、実際にはカード内にデータが残っていることが理由です。
ただし、削除したデータが保存されている場所に新しいデータが上書きされると、古いデータは完全に確認できなくなる恐れがあります。

データの上書きを防ぐために、不具合の発生したSDカードをそのまま使い続けるのは避けてください。すぐに使用を止めれば、データを復元できる可能性を高められます。
データの上書きを禁止する機能を搭載したSDカードの場合は、書き込み禁止機能を有効にしておくのも有効です。

3-3 表示が出てもフォーマットしない

障害発生時は、SDカードのフォーマットにも注意が必要です。障害が発生しているSDカードを読み込んだ際に、「SDカードをフォーマットしますか?」などとエラーメッセージが出ることがあります。

前述のとおり、データは画面上で確認できないだけで、SDカード内に残っている可能性が捨てきれません。機器によっては、SDカードのフォーマットを行うと完全フォーマットが実行され、内部データが完全に消えてしまうものもあります。

エラーメッセージが表示されてもキャンセルするなど、落ち着いて対応しましょう。

3-4 メーカー修理に出すのは避ける

故障したSDカードをメーカーに持ち込み、修理を依頼することも可能です。
ただし、修理によってSDカードは使えるようになりますが、保存していたデータは全て初期化されてしまいます。基本的に、SDカードの修理によって保存していたデータが復元することはありません。

大切なデータを取り戻したい方は、メーカー修理ではなく、データ復旧の専門業者に相談しましょう。

4 SDカード内のデータを復元する方法

SDカードに物理障害や論理障害が起こっても、取り扱い方次第では大切なデータを再び読み込める可能性があります。SDカードのデータを復元する主な方法は、データ復旧ソフトの利用する方法、データ復旧業者に相談する方法の2種類です。
ここでは、データ復元の際の注意点についてそれぞれご紹介します。

4-1 データ復旧ソフトを利用する

明らかな誤操作の論理障害であれば、データ復旧ソフトを使って自力でデータを復元できます。SDカード本体に物理的な損傷がなく、SDカードが機器に認識される場合は、データ復旧ソフトを利用するのも手段のひとつです。データの復元にかかる時間が短く済むうえに、有料ソフトを使用しても業者に依頼するよりコストがかかりません。
パソコンの操作が苦手な方は、スマートフォンにSDカードのデータ復元アプリをダウンロードして作業を行うこともできます。

ただし、ソフト/アプリによって精度はまちまちで、完全にデータを復元できない恐れがあるなど、デメリットもある点に注意が必要です。
確実にデータを復元したい方は、次の方法を試すことをおすすめします。

4-2 専門業者に相談する

もっとも安全なデータ復元方法は、専門業者に相談することです。専門業者であれば、物理障害や論理障害といった原因を問わず、幅広いトラブルに対応できます。費用はかかるものの、自分で作業を行うよりデータを復元できる可能性は高いです。

SDカード内に大切なデータが保存されている場合は、自分でソフトを用いて復元を試みるのではなく、専門業者に相談すると良いでしょう。依頼する際は、信頼できる業者かどうかを確認することも大切です。

5 復元に自信がない場合は早めに専門業者に相談しよう

SDカードは気軽に扱える一方で、操作ミスなどで簡単に障害を起こしやすいメディアです。
思い出の写真や業務用ドキュメントといった大切なデータを保存していて、できるだけ安全にデータを取り出したい場合は、早めに専門業者に相談すると良いでしょう。
ただし、データ復旧を行っている専門業者は数多くあります。評判などを調べ、信頼できる業者を見定めたうえで依頼することも重要です。
ロジテック データ復旧センターは、SDカード/microSDカードのデータ復旧・復元の実績も有しています。SDカードのデータ復元でお悩みの際は、お気軽にお問い合わせください。

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