データ復旧お役立ちコラム

暗号化されたデータでも、復旧は不可能じゃない!

PCトラブル・基礎知識
更新:2023.09.19
暗号化されたデータでも、復旧は不可能じゃない!

パソコンにはさまざまなセキュリティ機能があり、これによってウィルスの感染や不正アクセス、情報漏えいなどを防いでいます。データの暗号化も、そのセキュリティの一環として行なわれています。
しかし、データ復旧の観点からみると、データの暗号化は非常に厄介であるといえます。暗号化されたデータの復旧は難しく、その成功率は一般的なデータに比べると低くなります。とはいえ、データ復旧が不可能なわけではありません。暗号化されたデータが破損した場合でも、諦める必要はないのです。
そこで今回は、データの暗号化とはどういったものなのかも含め、暗号化されたデータの復旧についてご紹介します。

データの暗号化とは?

データの暗号化とは、データを記録する際にある法則に従って変換することでセキュリティを高める手法です。一度暗号化されたデータを読むためには復号化(暗号化の解除)を行なう必要があるため、不正アクセスなどでデータを抜き取られた場合でも情報漏えいを防ぐことができます。
暗号化の手法には、ソフトウェアベースの暗号化とハードウェアベースの暗号化の2種類があります。ソフトウェアベースの暗号化は、指定したファイルやフォルダを暗号化する方法です。一部だけを暗号化したい場合に利用されます。これに対し、ハードウェアベースの暗号化の場合、ハードディスクやUSBメモリーといったデバイス単位で暗号化します。デバイス全体を暗号化するため、暗号化し忘れるといったことがありません。デバイスのなかには、自動的に暗号化が行なわれるものもあります。

暗号化されているデータの復旧

データの暗号化は、前述のとおり情報漏えいを防ぐためのセキュリティとして非常に有効です。暗号化すると、データの安全性は高まります。しかし、データの安全性が高まる一方で、データ復旧の難易度も高まってしまいます。暗号化されているデータを取り出すためには復号化する必要がありますが、暗号化の種類によっては一部が破損しているだけで復号化できないケースがあるのです。加えてデータ復旧の過程で復号化が必要になる場合もあり、復号化されたデータの破損は重度障害に分類されます。
暗号化されたデータを復旧する場合、復号化させなければいけないケースを考えていくつか用意しなければいけないものがあります。たとえば、起動ディスクやキーFDと呼ばれるもの、暗号化ソフトのIDとパスワード、暗号化ソフトなどがあります。何が必要になるかは使用している暗号ソフトによっても変わるため、事前にデータ復旧業者に相談しておきましょう。

暗号化されたデータを復旧する場合の注意点

データ復旧にはさまざまな注意点がありますが、暗号化されたデータを復旧する場合はより厳重な注意が必要です。
通常のデータ復旧であればデータ復旧ソフトを使って自力で復旧させる方法もありますが、暗号化されたデータの場合はそうしたデータ復旧ソフトを使用してはいけません。それどころか、暗号化ソフトを使って復号化するのもよくないとされています。暗号化を行なったデータは通常のデータとは異なる構造であるため、データ復旧ソフトを使って復旧させることはできません。加えて、不安定な状態で復号化してしまうと、より複雑な事態に陥ることもあります。こういったことから、データ復旧ソフトの使用や暗号ソフトを使った復号化はやめておきましょう。
また、暗号化されたハードディスクが破損した場合、ディスクチェックや別のパソコンでの操作もしてはいけません。暗号化ソフトを介さずにハードディスクの操作を行なうと、データ復旧ができなくなってしまいます。暗号化した覚えがなくてもパソコンやデバイスによっては自動的に暗号化される場合もあるため、仕様をよく確認しておきましょう。

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