データ復旧お役立ちコラム

【RAIDのデータ復旧】よくあるトラブルと復旧事例

NAS/RAIDトラブル・基礎知識
更新:2023.09.19
【RAIDのデータ復旧】よくあるトラブルと復旧事例

パソコンの記憶媒体として一般的なハードディスク。このハードディスクは比較的大きな容量のものもありますが、それだけでは足りずに複数のハードディスクを使うことも少なくありません。そのように複数のハードディスクを使う場合、「RAID」を組むことでさまざまなメリットを得ることができます。
しかし、RAIDを組んだ場合、RAIDならではのトラブルに見舞われることもあります。場合によってはデータ復旧を行なわなければならないことも。データを失わないためには、適切な行動を知っておく必要があります。
そこで今回は、RAIDで起こりやすいトラブルやデータ復旧事例についてご紹介します。

RAIDの概要

RAIDとは、複数のハードディスクを組み合わせてさまざまなメリットを得るディスク構成のことです。RAIDは0~6までの種類があり、それぞれで仕組みや得られる効果が異なります。ここではよく使われる4つのRAIDについてご紹介します。

RAID0は、ひとつのデータを複数のハードディスクに分散して保存できます。これによりデータの読み書きが速くなりますが、1台が壊れるとすべてのデータにアクセスできません。RAID1は、2台のディスクに同じデータを複製して保存します。容量は1台分しか使えませんが、データの安全性は高いといえます。RAID5は、データの保護と高速化を両立したRAIDです。3台以上のディスクにデータを分散して書き込み、さらにデータを修復するためのパリティデータを作成します。RAID6は、RAID5の安全性を強化したものです。安全性は高まりますが、必要なディスク数は1台増えて最低4台となります。

この4つのRAIDが、よく使用されるRAID構成です。また、RAID0とRAID1を組み合わせたものも利用されています。

RAIDでのトラブル・障害事例

RAIDはうまく使えば便利なものですが、RAIDならではのトラブル・障害も発生し、データ復旧が必要になることも。RAIDでは、どのようなトラブル・障害が発生するのでしょうか。

・リビルドの失敗
RAIDには、リビルドという便利な機能があります。これは壊れてしまったハードディスク内のデータを再構成するための作業で、これを行なうとデータが復活するとされています。しかし、リビルド中に無事だったハードディスクにまで障害が発生してしまうことがあり、そうなればリビルド失敗となります。リビルドが途中で止まってしまうとRAID構成が崩れて状況が悪化し、データが破損してしまうこともあります。データを回収するためには、データ復旧をしなければいけません。

・故障したハードディスクの交換による障害
RAIDの構成によっては、ハードディスクが1台壊れてもデータが無事な場合があります。そのため、壊れたハードディスクを交換すれば問題なく使うことができると考えることもあるかもしれません。もっとも、RAIDは複数台のハードディスクを組み合わせていることから、1台だけでも構成が変わると保存の際の規則性が乱れてしまいます。そうなるとさらなるデータの破損など、状況は悪化してしまいます。

RAIDのデータ復旧事例

・ハードディスク4台でRAID5を構成
カチカチと音がして読み書きできなくなったケース。4台の内、3台はディスクイメージの取得に成功したものの、1台はヘッドが破損していました。無事だった3台から破損したハードディスクのダミーを作るも、再構築は不可能。ファイルのヘッダー情報から復旧を行ない、データ復旧ができました。

・ハードディスク2台でRAID1を構成
サーバーとして運用中にサーバーが停止し、確認したところ既に1台が故障していたケース。部品交換をするも、一度起動しただけでリビルドを失敗。その後ハードディスクを認識しなくなりました。物理障害が発生していましたが、RAIDの再構成やヘッダー情報の切り出しを行ないデータ復旧ができました。

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