データ復旧お役立ちコラム

【OS別】データのバックアップと復元方法。
復元できないはどうすれば良い?

PCトラブル・基礎知識
更新:2025.07.01
【OS別】データのバックアップと復元方法。<br>復元できないはどうすれば良い?

パソコンや外付けストレージには、重要なデータが多く保存されています。
機器が故障してデータを読み取れなくなった時に備えて、バックアップを取っておくことが大切です。

しかし、バックアップを取っていたとしても、復元方法がわからないと意味がありません。
ここでは、Windows 10をはじめ、パソコンでバックアップしたデータの復元方法をご紹介します。

目次– 読みたい項目からご覧いただけます。

1 パソコンのバックアップはなぜ大事?

パソコン内部には、たくさんのデータが保存されています。中には、消えたら大きな損害につながる業務上の重要なデータなども保存されていることもあるはずです。
しかし、パソコンの故障や誤操作、ウイルス感染など、データはさまざまな理由で消えてしまう恐れがあります。

そのようなトラブルは、いつ起こるかわからないものです。仕事のデータや家族との思い出の写真など、消えると困るデータは定期的にバックアップを取り、万が一1つのストレージから消えてもすぐ復元できるように対策しておく必要があります。

2 Windows 11/10のデータをバックアップする方法

バックアップからデータを復元するには、事前にバックアップを済ませておかなければなりません。まずは、Windows 11/10を例に、データのバックアップ方法をご紹介します。

この時、バックアップ先を間違えないようにすることが大切です。誤った場所にバックアップすると、バックアップ先の元データが消失してしまいます。

データを守るために、作業前にバックアップ先以外の外付けストレージは取り外しておきましょう。

2-1 ファイル履歴でデータをバックアップする

ファイル履歴を使った方法では、一部のデータのみバックアップすることができます。
ファイル履歴を使ったバックアップ方法は、以下のとおりです。

【ファイル履歴を使ったバックアップ方法(Windows11)】
1.バックアップで使用する外付けストレージ(外付けHDDやSSD、NASなど)をパソコンに接続する
2.タスクバーにある検索窓をクリックして「ファイル履歴」と入力し、「コントロールパネル」のファイル履歴を開く
3.「ドライブの選択」からバックアップ先のストレージを選んで「OK」を選択したら、バックアップしたいファイルやバックアップの頻度を選択して完了

【ファイル履歴を使ったバックアップ方法(Windows10)】
1.バックアップで使用する外付けストレージ(外付けHDDやSSD、NASなど)をパソコンに接続する
2.「スタートボタン」⇒「設定」⇒「更新とセキュリティ」⇒「バックアップ」⇒「ドライブの追加」の順にクリックし、バックアップに使う外付けストレージを選択する
3.「ファイルのバックアップを自動的に実行」が「オン」になったのを確認し、「その他のオプション」から開く画面でバックアップしたいフォルダを選択して完了

2-2 システムイメージの作成でバックアップする

システムイメージの作成は、ファイル履歴を使った方法とは異なり、パソコンのCドライブ全体をバックアップできます。
パソコンに不具合が生じても、バックアップを作成した時点の状態に復元できるのがメリットです。

【システムイメージの作成方法(Windows 11/10)】
1.タスクバーにある検索窓をクリックして「コントロールパネル」と入力し、表示される「コントロールパネル」を選択する
2.「システムとセキュリティ」欄にある「バックアップと復元(Windows7)」をクリックし、表示された画面の左側メニューで「システムイメージの作成」を選択する
3.バックアップを保存する外付けストレージを選択して「次へ」をクリックする
4. バックアップするドライブを確認して、「バックアップの開始」をクリックする

2-3 Windowsバックアップ機能を使用する

Windows 11/10には、2023年から「Windowsバックアップ」という機能が導入されています。
この機能を使えば、パソコンに保存しているアプリやフォルダ、設定などのデータを、OneDrive(クラウドストレージ)に定期的に自動でバックアップすることが可能です。

【Windowsバックアップの設定方法(Windows 11/10)】
1.OneDriveにサインインした状態で、Windows11は「設定のバックアップと同期」、Windows10は「Windowsバックアップ」アプリを開く
2.Windows11は表示された画面から「同期の設定を管理する」を、Windows 10は「フォルダー」をクリックする
3.バックアップしたい項目をオンにして、「バックアップ」または「バックアップの開始」をクリックする
4.ポップアップが表示された場合は「使用可能にする」をクリックして完了

ただし、この機能を使うにはMicrosoftアカウントにログインしている必要があります。無料版の場合、5GBまでしかデータを保存できない点にも注意してください。
データを丸ごとバックアップしたい時は、別の方法を選ぶ必要があります。

3 Windows 11/10でバックアップしたデータの復元方法

Windows 11/10でバックアップしたデータの復元方法は、ファイル履歴を使ったか、システムイメージを作成したかによって異なります。

ここでは、それぞれの方法における復元の手順をご紹介します。

3-1 ファイル履歴からバックアップを復元する

ファイル履歴からバックアップデータを復元する方法は、以下のとおりです。

【ファイル履歴からデータを復元する方法(Windows 11/10)】
1.タスクバーにある検索ボックスをクリックするか、「スタートボタン」を右クリックして表示されるメニューから「検索」を選択し、「ファイル履歴」と入力する
2.表示される「ファイル履歴でファイルを復元」を選択し、復元したいファイルとバージョンを探して「復元」をクリックする
3.保存場所を選択し、再度「復元」をクリックしたら復元完了

3-2 システムイメージからバックアップを復元する

システムイメージの作成によってバックアップしたデータは、以下の方法で復元できます。
パソコンのCドライブ全体を復元するため、復元データに含まれていない最新のデータは消えてしまう点に注意が必要です。

【システムイメージからデータを復元する方法(Windows 11/10)】
1.バックアップが保存された外付けストレージをパソコンに接続する
2.Windows 11は「スタートボタン」⇒「設定」⇒「システム」の順にクリックする。Windows 10の場合は検索窓に「更新プログラムの確認」と入力して、表示された画面から「更新プログラムの確認」をクリックする
3.左側の欄にある「回復」をクリックする。
4. 「PCの起動をカスタマイズする」欄にある「今すぐ再起動」をクリックする
5. 「オプションの選択」画面が表示されるので、「トラブルシューティング」⇒「詳細オプション」⇒「イメージでシステムを回復」の順にクリックする
6. 「イメージでシステムを回復」と表示されるので、アカウントを選択してパスワードを入力する
7. 表示された画面の指示に従って、復元したいシステムイメージを選択したら「完了」ボタンを押す

3-3 Windowsバックアップ機能からデータを復元する

Windowsバックアップ機能でバックアップしたデータを復元したい時は、次のいずれかの方法で復元しましょう。

【一部を復元したい時】
一部のデータを復元したい時は、データをバックアップしたOneDriveにブラウザでアクセスして、必要なデータをダウンロードすれば完了です。
画面下のOneDriveマーク⇒「オンラインで表示」⇒「OneDrive」の順にクリックして表示される画面から、必要なファイルを選んでダウンロードしましょう。

【全てのデータを復元する方法】
OneDriveにバックアップした全てのデータの復元は、パソコンをリセットした直後や、購入後初めて起動した時に行えます。操作方法は、以下のとおりです。
1.パソコンの起動時に、バックアップで使ったMicrosoftアカウントでサインインする
2.復元できるデータが表示されるので、確認して「次へ」をクリックすると、自動でデータが復元される。

4 Macのバックアップの復元方法

Macには「Time Machine」というバックアップ機能が標準搭載されています。
Time Machineで事前にバックアップを作成している場合は、次の操作でデータを復元することが可能です。

【Time Machineを使った復元方法】
1.Macにバックアップが保存された外付けストレージを接続する
2.「Finder」のメニューバーから「移動」⇒「ユーティリティ」⇒「移行アシスタント」の順に選択する
3.情報の転送方法を確認する画面が表示されるので、「Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから」を選択して「続ける」をクリックする
4. 画面の指示に従い、復元したいデータを選択して「続ける」をクリックすると、データの復元(転送)が始まる

5 バックアップデータを復元できない場合はどうすれば良い?

バックアップしたデータを復元できない、データが見当たらないといった場合は、バックアップ先のストレージに何らかの障害が発生している可能性があります。

復元作業中の操作を間違えた結果、データを元に戻せなくなることもあるため注意しましょう。データの復元で何らかの問題が発生した際は、むやみに操作するのは避けることが大切です。

バックアップした大切なデータを確実に復元させたい方は、専門のデータ復旧業者への依頼をおすすめします。

6 データを復元できない時は無理な作業を控えよう

大切な保存データを守るために、バックアップは欠かせない作業です。

しかし、バックアップを用意していても、復元方法がわからなければデータを元に戻すことはできません。
いざという時にバックアップデータをすぐ活用できるように、復元の方法も覚えておく必要があります。

また、何らかの原因でバックアップデータが復元できなくなることもあります。
万が一データを復元できない場合は、無理に作業を続けるのは避け、信頼できるデータ復旧の専門業者に相談しましょう。

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