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サーバー障害の原因と対処法は?
日頃の障害対策が重要

サーバートラブル・基礎知識
更新:2023.10.26
サーバー障害の原因と対処法は?<br> 日頃の障害対策が重要

Webサイトを提供する企業のサーバーで障害が発生すると、業務の停止やそれに伴う信用の喪失など、さまざまな影響を及ぼします。 サーバートラブルの原因は複数あるため、あらかじめ対策や対処法を押さえておくことが大切です。
今回は、サーバーに障害が発生した際の症状や原因、対処法、対策などについてご紹介します。

目次– 読みたい項目からご覧いただけます。

1 サーバー障害による影響は?

サーバー障害とは、サーバーに何らかのトラブルが発生し、機能が完全に停止してしまうことを指します。 特に、以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。

  • サーバーが起動しない、動きが遅い
  • Webサイトが表示されなくなる
  • メールの送受信ができない
  • エラーメッセージが表示される
  • 異音・異臭が発生する など

サーバー障害によって機能が停止してしまうと、そのサーバーに紐づいたシステムは全て利用できません。
例えば、Webサービスを展開しているサーバーがダウンすると、販売機会の損失やブランド力の低下、ユーザーへの賠償責任に発展することも考えられます。自社システムを利用している企業の場合は、作業効率の低下につながるでしょう。
数々の悪影響を防ぐために、サーバー障害に備えて日頃から対策を取ることが重要です。

2 サーバーに障害が発生する主な原因

サーバー障害は、アクセス集中やサイバー攻撃といった「外的要因」と、ハードウェアの故障やヒューマンエラーといった「内的要因」に大きく分けることができます。ここでは、サーバーに障害が発生する主な原因をご紹介します。

2-1 アクセスの集中

アクセスが集中してサーバーに過剰な負荷がかかると、リクエスト処理が追いつかずに動作が遅くなったり、サーバーがダウンしたりすることがあります。サイトが利用できない状況になると、ユーザーに悪影響を与える恐れがあるため注意しましょう。

例えば、ECサイトで人気商品が発売されたり、ニュースでサイトが取り上げられたりしたタイミングは、アクセスが集中しやすくなります。 アクセスの増加に耐えられるように、前もってサーバーの増強(スケールアップ)などの対処が必要です。

2-2 外部からの攻撃

「サイバー攻撃」と呼ばれる、悪意のある第三者からの攻撃が原因でサーバーに障害が起こることもあります。 ウイルスによる攻撃や、外部から大量のトラフィックを発生させる「DDoS」などが、代表的なサイバー攻撃の例です。
あらかじめ対策を取ることでサイバー攻撃のリスクは下げられるものの、完全に防ぐことは難しいとされています。

2-3 ハードウェアの故障

サーバーを構成する部品の故障が、障害の原因になることもあります。 通電したまま長時間可動し続けるサーバーは、部品が熱を持ちやすく故障しやすいため注意が必要です。
また、部品の老朽化による故障以外にも、地震や水害のような自然災害、施設損壊による停電などで故障する可能性もあります。

2-4 ソフトウェアの不具合

ソフトウェアのプログラム内に生じたバグも、障害発生の原因のひとつです。 OSのインストールや設定変更などのメンテナンスを行った際に、障害が発生することもあります。

2-5 ヒューマンエラー

サーバーは、設定のミスやデータの破損によって動かなくなるケースもあります。 ヒューマンエラーも、サーバー障害の原因のひとつです。
具体的には、必要なファイルやバックアップを消してしまった、設定や操作を間違えてしまったといったミスが挙げられます。

3 サーバー障害を未然に防ぐための対策例

サーバーの障害を100%防ぐことは難しいものの、対策を取ることで障害の可能性を減らしたり、被害を抑えたりできます。
ここでは、サーバー障害を予防するための対策の例をご紹介します。

3-1 データのバックアップを取る

サーバーに障害が発生した時は、データも消えている可能性が高いです。 データの消失を防ぐために、日頃からバックアップを取っておくことが大切です。
運用に関するデータのバックアップを取っておけば、障害が発生してもスムーズに復旧できます。

3-2 サーバーの冗長化

機器の故障やアクセス集中などに備えて、予備サーバーを用意しておくこと(冗長化)も有効です。 複数のサーバーを用意して冗長化しておけば、1台のサーバーに障害が発生しても、予備サーバーに切り替えて運用を続けられます。

必要に応じてスペックを変更できる、クラウドサーバーを予備サーバーに導入するのも良いでしょう。
ただし、サーバーを複数台導入することになるので、コストがかかる点に注意が必要です。

3-3 監視システムの導入

サーバー障害を防ぐには、早い段階でサーバーの異常に気付くことが重要です。 例えば、アクセス過多が原因なら、トラフィックを監視しておくことで、早期に対処できる可能性が高まります。
サーバー障害の兆候を検知するために、サーバーの状態を監視し、異常があればメールなどで通知してくれる、サーバー監視システムを導入するのもおすすめです。

また、監視システムは操作や認証、通信などのログ(データ履歴)を管理できる場合が多いです。 安定した運用が見込め、管理者の負担軽減も期待できるでしょう。

3-4 ロードバランサーの導入

ロードバランサー(負荷分散装置)を活用するのも良いでしょう。 ロードバランサーを使えば、アクセスが急に集中しても、複数のサーバーへ負荷を分散することで障害発生のリスクを減らせます。
データの処理速度が速くなったり、サーバー機器の寿命が延びたりする可能性がある点も、ロードバランサーを導入するメリットです。

3-5 障害対策のマニュアルを作る

サーバー障害が発生するタイミングを判断することはできません。 サーバーの担当者が不在のタイミングで、障害が起こる可能性もあります。

そのような時も、どのように対処すれば良いのかわかるように、マニュアルを整備しておくことが重要です。 障害発生時に何をすれば良いのか周知・徹底することで、サーバー障害の影響を抑えられます。

4 サーバー障害への対処法

対策をしていても、サーバー障害を完全に防ぐことはできません。 万が一サーバーに障害が発生した場合は、以下の流れで対処しましょう。

1.サーバー障害による影響範囲を特定する
最初に、障害によってどこに、どの程度の影響が出るのかを特定しましょう。 影響範囲を特定することで、スムーズに対処を進められます。

2.関係者や各部署に障害を報告、相談する
影響範囲を確認できたら、関係者や部署にすぐ連絡を入れてください。 顧客にも影響を及ぼす恐れがある場合、正確に情報を伝えておかないと、信頼を失うことも考えられます。

3.ハードウェアやOS、ネットワークなど、レイヤーごとに切り分けて原因を探す
障害の原因を、レイヤーごとに区切って特定していきます。 ハードウェア⇒OS⇒ネットワーク⇒アプリケーション(ソフトウェア)⇒サービスの順で行うのが基本です。

4.原因が特定され次第、原因に合わせた復旧作業を行う
原因を特定できたら、復旧作業に取り掛かります。 障害ごとの対応方法を記載したマニュアルを用意しておくと、スムーズに作業を進めることが可能です。

5.再発防止策を検討し、実施する
復旧作業が終わったら、再発防止に向けて対策を練ることも重要です。 対策を取らないでいると、同じ原因で障害が発生しかねません。

自社だけで障害に対応できない場合は、状態が悪化する前に専門業者へ相談してください。

5 不安な場合は専門業者へ相談するのが大切

サーバーに関する知識がない場合や、管理担当者が不在の場合は、速やかに専門業者へ連絡することが大切です。 サーバー機器のメーカーやシステム保守ベンダー、セキュリティの専門家などに連絡し、対応を依頼することが、安定的なサーバーの運用には欠かせません。

ただし、サーバーの修理ができない、修理はできてもデータが戻らないといった可能性もあります。 サーバー内のデータを安全に取り出したい場合は、信頼できるデータ復旧業者に相談するのがおすすめです。

6 日頃からサーバー障害への対策を取っておこう

サーバーに障害が起きると、多方面に影響が及びます。万が一障害が発生した場合は、早急に専門業者に連絡するようにしましょう。

ただし、障害が発生した後の対応以上に大切なのが、障害を未然に防いだり、被害を最小限に抑えたりする取り組みです。 日頃から、サーバーの冗長化やバックアップなどの対策を取り、発生リスクや被害を抑えることを心がけましょう。

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