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サーバー管理の業務内容は?
ポイントを押さえてトラブルを防止しよう

サーバートラブル・基礎知識
更新:2024.04.25
サーバー管理の業務内容は?<br>ポイントを押さえてトラブルを防止しよう

サーバーは、Webサイトの運用やサービスを提供するために欠かせない要素です。安定稼働させるには「サーバー管理」を行う必要があります。しかし、サーバーを管理するといっても具体的に何を行えば良いのかわからない場合もあるでしょう。

ここでは、サーバー管理の概要や業務内容、サーバー管理を行う際のポイントについてご紹介します。

目次– 読みたい項目からご覧いただけます。

1 サーバー管理とは

サーバーとは、システムやサービスを提供する役割を担うコンピューターやプログラムのことです。Webページを表示させる「Webサーバー」や、メールの送受信を行う「メールサーバー」、データの保存・共有などをネットワーク経由で行う「ファイルサーバー」など、提供する機能ごとにさまざまな種類に分けられます。

つまり、サーバー管理とは、コンピューターやプログラムを安定して稼働させるために行う、サーバーの運用や保守といったメンテナンスを行うことです。サーバー管理の業務内容は多岐にわたりますが、「構築」「運用」「保守」の3つの業務に大きく分けられます。

2 サーバー管理の業務内容

サーバー管理では、具体的にどのような作業を行うのでしょうか。ここでは、サーバー管理の主な業務内容をご紹介します。

2-1 サーバー構築

サーバー構築とは、サーバーの稼働に必要なものを準備し、安定して運用できる状態にする業務です。サーバー構築業務の内容としては、主に以下の作業が挙げられます。

● 機器やソフトウェアの相性を考慮したサーバー構成の設計
● ハードウェアを用意し、サーバーラックに収容する(ラッキング)
● OSのインストールなど、ソフトウェアの設定
● リスク管理(サーバーの負荷分散や冗長化の検討

2-2 サーバー運用

サーバー運用とは、サーバーが問題なく安定的に稼働し続けるために必要な業務全般のことです。サーバー運用の業務内容として、主に以下の作業が挙げられます。

● サーバーが正常に稼働しているか確認し、必要に応じて負荷の分散などを行う(運用監視)
● サーバー上で動作しているプログラムやデータベースに問題が発生していないか監視し、問題があれば対処する(サービス管理)
● 事前に通信の障害や遅延を検出し対処する(ネットワーク管理)

2-3 サーバー保守

サーバー保守とは、日常的なメンテナンスや運用中のトラブルに対処する業務全般のことです。サーバー保守業務の内容として、主に以下の作業が挙げられます。

● 稼働状況のチェックや修正パッチの適用など(システムメンテナンス)
● OSやプログラムのアップデートやアップデート後の動作チェック
● ストレージの故障に備えるためのデータのバックアップ
● 経年劣化した機器の交換作業

3 サーバー管理を行う方法

サーバー管理を行う方法は、自社管理と委託管理の2種類に大きく分けられます。それぞれのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

3-1 自社管理

文字どおり、サーバー運用に関わる管理を全て自社で行う方法です。
サーバー管理のノウハウを社内に蓄積できる、必要に応じてシステムを改善しやすいなどのメリットがあります。自社内でサーバー管理が完結するので、情報漏えいのリスクも抑えられるでしょう。
一方で、社内でサーバー管理を行うためには、サーバー管理に必要な知識やスキルを持つ人材が欠かせません。人材がいない時は業務が負担になりやすく、トラブル解決までの時間がかかる、人件費が増加するといったデメリットも考えられます。
サーバー管理に関するノウハウを社内に蓄積したい時や、厳重な管理が求められる時は、自社管理を行うのがおすすめです。

3-2 委託管理

サーバー管理を専門の外部業者に委託する方法です。知識を持った人材がいない場合も、サーバーを運用できます。サーバー管理にリソースを割かずに済むので、他の業務に集中しやすい点もメリットです。
サーバーに何らかのトラブルが発生した際も、外部業者に対処を任せられるので、コストや労力がかかりません。
ただし、システム運用を外部の人間が行うため、情報漏えいの発生するリスクは高まります。システムの構成などを自社で把握できないので、サーバー管理に関するノウハウがたまらない、管理業務がブラックボックスになるといった点もデメリットです。
サーバー管理を行える人材が社内にいない、重要な情報をサーバーで保管しないといった場合は、委託管理を検討するのも良いでしょう。

4 サーバー管理で起こりやすいトラブル

サーバーの管理・運用を行っていると、トラブルに見舞われることがあります。ここでは、サーバー管理の要因ごとに、起こりやすいトラブルの例をご紹介します。

4-1 外部要因

サーバートラブルの外部要因として考えられるのが、アクセスの集中です。短期間でアクセス数が一気に増加すると、サーバーに負荷がかかり処理が追いつかなくなります。処理の遅延が発生し、最悪の場合はサーバーがダウンする恐れもあるでしょう。

Webサイトの場合、サーバーダウンが頻繁に発生すると、不便に感じたユーザーが離れてしまうなど、機会損失につながりかねません。

また、サーバーに大量のデータを送り続ける「DDoS攻撃」や、ファイルを利用不可能な状態にする「ランサムウェア」といったサイバー攻撃も、サーバートラブルの要因として挙げられます。

4-2 内部要因

人為的ミスなどの内部要因も、トラブルの原因のひとつです。具体例としては、ソフトウェアの操作・設定ミスや、プログラム上の不具合、ハードウェアの故障などが挙げられます。

中でも、誤操作でファイルやバックアップデータを削除してしまうケースは多く見られます。

5 サーバー管理のポイント

サーバートラブルを未然に防ぐには、ポイントを押さえてサーバー管理を行うことが大切です。自社でサーバー管理を行う際のポイントを、3つご紹介します。

5-1 目的に合ったサーバーを選ぶ

サーバーは、運用する目的に合ったものを選ぶことが大切です。ハードウェアやOSの要件、取り扱う情報などとサーバーが備えている特性が合わないと、無駄にコストがかかったり、トラブルになりやすくなったりします。

例えば、大量のデータを管理する必要がある場合は、ハイスペックなDBサーバーを選ぶことが大切です。
大量のアクセスが想定される時は、クラウドサーバーで負荷を分散させる方法も良いでしょう。クラウドサーバーは機器やソフトウェアを自社に設置しないため、保守管理のコストやサーバー構築にかかる期間を抑えられます。

5-2 定期的にサーバーを点検する

提供するコンテンツの量やユーザーのアクセス状況に合わせて、定期的にサーバーを点検しましょう。「目的に合った運用になっているか」という観点で点検を行うのがポイントです。

Webサイトを管理している場合は、コンテンツの情報量は常に変化します。サイトを訪問するユーザーの動向に合わせてアップデートする必要があるため、定期的に点検して最適化していきましょう。

5-3 セキュリティ対策とバックアップ体制

サーバー管理においては、予期せぬサーバーダウンの発生に備えることも重要です。外部からのサイバー攻撃やウイルス感染が原因で、サーバーに障害が発生する可能性も考えられます。万が一サーバーに障害が発生してしまうと、社会的信用の喪失につながりかねません。

サーバーに対するセキュリティ対策を行ったり、データのバックアップを定期的に取ったりすることを心がけましょう。不測の事態に備えて、マニュアルを整理することもおすすめです。

6 サーバー関連で困ったら早めに専門業者へ相談しよう

サーバー管理をしっかりと行っていても、トラブルが起きる可能性をゼロにはできません。サーバートラブルが発生した際に、管理担当者が不在だったり、対処の仕方がわからなかったりする場合は、すぐに専門業者へ連絡しましょう。
高度な技術と経験を有する専門家に相談すれば、早急な復旧が見込めます。

ただし、トラブルに対処できたとしても、保存していたデータは補償されない可能性もあります。サーバーの修理にともなってデータが失われてしまった場合は、データ復旧業者に相談するのがおすすめです。

7 日頃のサーバー管理でトラブルを防ごう

Webサイトの運用やサービスの提供を安定して行うために、サーバー管理は重要な業務です。日頃からサーバーを点検したり、セキュリティ対策やバックアップを行ったりして、トラブルを防ぐ必要があります。

しかし、対策を行っていても、トラブルを絶対に防ぐことはできません。万が一何らかのトラブルが発生した場合は、早急に専門業者に相談することをおすすめします。

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