データ復旧サービス導入事例

諏佐忠篤様

諏佐忠篤氏にロジテックのデータ復旧サービスを活用した理由と経緯について詳しく聞きました。

ロジテックのみなさんは人柄がいい。おかげで写真展に出品する写真データも無事、修復できました。

諏佐忠篤様
■対象ハードディスク
LOGITEC LHD-EN1000U2W(1.0TB)
■OS
Windows 7
■復旧スケジュール
解析開始~調査報告 2011/1/30 ~ 2/2
復旧開始~復旧終了(発送) 2011/2/2 ~ 2/6
諏佐忠篤様について

京都府長岡京市にお住まい、現在77歳の諏佐様の趣味は、高校時代から始めてもう50年以上も取り組んでいる、写真撮影です。現在は風景写真に凝っており、北海道付近の島・九州地方等、日本列島はご自身の車で奥様と一緒に旅行をしながら気に入った風景を撮影しています。

誤操作で、うっかりハードディスクを初期化してしまいました

今回、ロジテックにデータ復旧を依頼した経緯をお聞かせください。

ロジテックには2011年9月と2012年1月の、都合2回、データ修復を依頼しております。まず一回目の9月ですが、ある日、パソコンを立ち上げて色々操作しておりましたら、「初期化しますか」というメッセージが出てきまして、今、考えれば大変おろかなことでしたが、うっかり、それに「はい」と答えてしまったのです。しまったと思い、あわててキャンセルしましたが、後の祭り。それまで苦労して撮り溜めた写真データが読めなくなってしまいました。

データバックアップ対策として、もう一台のディスクにミラーリングを行う方式にしていましたが、その時は、そのミラリングがかえって徒(あだ)となりました。もう一台のディスクも初期化状態になってしまったのです。

妻にはずいぶん怒られましたが…

その後、どんな行動を取りましたか。

貴重な写真データですから、あきらめるなどとうてい不可能です。まずはパソコン雑誌を調査したところ、「データ復旧ソフト」なるものがあることが分かりました。さっそく3000円払ってソフトをダウンロードし、修復を試みました。しかし、結果は失敗。「ファイルが多すぎて対応できません」というメッセージが表示されました。やはり1テラもの大容量ハードディスクの場合、安価なソフトでは対応できないようでした。

その後、Webで検索して調べたところ、ロジテックさんがデータ復旧サービスもやっていると知りました。私のハードディスクは全てロジテックです。メーカー自らが復旧もやってくれるのなら、これは有り難いと思い、さっそく電話しました。電話口では女性オペレータの方や、技術者の唐澤さんが親切に対応してくださり、心強い思い。さまざま事情を説明したところ、「ハードディスク現品を送付すれば、無料見積いたします」とのお話でしたので、さっそく送りましたところ、*日後には、見積金額「13万円」という回答が帰ってきました。

13万円…。うーん、私には正直高額でした。家内にも「13万円あったら旅行に何回行けることか!」、「何でそんなにおっちょこちょいなの」と、すいぶん怒られました。

しかしながら、ありがたいことに息子から「お父さんは酒も飲まないし、ゴルフもやらないし、写真だけが趣味で生き甲斐なんだから、まあ、許してあげなよ」と助け船を出してくれたので、何とか、妻も説得でき、ロジテックさんにデータ修復を依頼することができました。データは唐澤さんがていねいに復旧してくださり、大事な写真データが復活しました。

ロジテックのみなさんには再び助けられました

その後、2012年1月にもデータ修復の依頼をいただいております。 この時は、どんな障害だったのでしょうか。

この時は、パソコンが起動している最中に、USBメモリを挿したところ、従来のハードディスクのドライブであったドライブFが、USBメモリに割り当てられてしまい、そこへ来てミラリングをやっていたものですから、USBメモリの内容がバックアップされてしまいました。その後、よせばいいのに、いろいろ自分でいじくっておりましたところ、誤操作をいたしまして、結局、ミラー元、ミラー先のハードディスクの中の写真データが両方とも消えてしまいました。

何と馬鹿なことをしたものかと悔やみました。このディスクには、2ヶ月後の写真展覧会に出品するための写真データが格納されていたからです。このままでは展覧会に出品できない。それだけはいやです。

ふたたび家内にも、平謝りして事情を話し、何とかかんとか納得してもらい、再びロジテックにデータ修復を依頼しました。今回も無事修復、おかげさまで来る3月の展覧会には無事、出品できそうです。ありがとうございました。

ロジテックの対応への評価をお聞かせ下さい。

最初の女性の方も、技術者の唐澤さんも、人柄が非常によろしく、私の到らない説明も懇切丁寧に聞いてくれました。おかげで不安がずいぶん和らぎました。

もうミラーリングはやめようと思います。またドライブ文字も、取り違えも起きないよう、写真データを格納するディスクのドライブを「Z」に設定しました。もうロジテックさんにお世話になりたくはないのですが、もし万が一ということがありましたら、その際はよろしくお願いします。

これからも趣味の写真を充実させたいと思っております。今回は2回にわたり、大事なデータを修復してくださり、どうもありがとうございました。

ロジテック技術者より
コメント

今回はどのような障害だったのか
お客様からは、次のご申告をいただきました。「ソフトウェアミラーリング環境で使用していたが、起動時にUSBメモリを差し込んだため本来のミラーリング設定のドライブパスと異なった環境となりデータが消失した』とのことでした。
どのような技術対応を行ったか
装置を用い、障害状態にある磁気情報を、ディスクから抽出しました。取得情報を検証した結果、お客様のご申告通りファイル実体が消失していることが分かりました。これに対し、消失や削除に特化したファイル走査変換を行い、それによりデータ実体を抽出することに成功しました。
今回の修復をふりかえって
今回、お客様から申告があったのは、物理損傷ではありませんでした。しかし、それでも物理障害が存在する可能性は否定できません。また通電を行うことで元情報の論理構造が可変することもありえます。こうした事態を避けるため、弊社では直接障害媒体への走査を行わず、複製情報を取得した上で、それを走査することを基本にしています。

この処置により元情報の可変防止ができます。また他の走査方法を用い、より良い結果が出せるよう、試行を繰り返し行います。今回も、様々な方法で復旧を行い、その結果、差異なくご希望データの復旧納品ができました。
その他
ロジテックINAソリューションズでは、お客様環境でのバックアップを強く推奨しています。今回のお客様はバックアップ環境下で、情報を持たない割り込みドライブを挿入したことで、ゼロ情報が複製され、その結果、データが消失しました。

お客様には、今後の事故防止の観点から次の手法をご推奨申し上げました。
1.パス設定を「Z」などにする。そうすれば他の機器が接続されても誤作動しない。
2.ミラーリングは、一定時間を経てから作動するよう、タイム設定を行う。そうすれば万一誤った接続をした場合でも、ミラーリングが「直ちに」始まらないのでデータ消失を防げる。
3.ファイル削除はミラーリングしない(複製先に容量の余裕がある場合)
上記の環境設定をすれば、今回のような事故が防げます。

※諏佐忠篤氏のホームページ
※ 取材日時 2012年2月
※ 文中の数字、データはいずれも取材時点のものです。

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