データ復旧サービス導入事例

昭和企業株式会社(長野県松本市)

昭和企業株式会社 電算管理課主任 宮島克幸氏にロジテックのデータ復旧サービスを活用した理由と経緯について詳しく聞きました。

エマージェンシーモードでアクセス不能になったRAIDを、一日で修復していただけました

昭和企業株式会社(長野県松本市)
■OS
Linux(BUFFALO TS-0.3TGL/R5、RAIDシステム)
■復旧スケジュール
解析開始~調査報告 2011/11/29 ~ 11/30
復旧開始~復旧終了(発送) 2011/12/09 ~ 12/09
昭和企業株式会社について

上下水道・住宅・配管・空調資材の卸売と施工を行う会社。本社 長野県松本市、設立昭和39年、年商124億円。

「外付け共有ディスクがエマージェンシーモードに…」

今回、ロジテックにデータ復旧を依頼した経緯をお聞かせください。

今年の10月頃、松本市内のある営業所のサーバー(ファイルサーバ)の読み書き速度が極端に遅くなりました。調べてみると、ディスクは、数年分の業務データによって容量の95%以上が既に使われており、容量不足の状態でした。これは危ないので、データは代理サーバに移すことに決めました矢先に、サーバーが突然、アクセス不能になってしまったのです。

ある日、その営業所から「(サーバー内の)データが読めないので見てくれ」と要請がかかりました。さっそく行って調べてみると、そのRAIDはもはやアクセス不能、ネットワーク上から見えなくなっています。ディスクのモニターには、「EM(エマージェンシー(緊急)モード)」と表示されており、事態は深刻と勘づきました。

まずはバックアップからのデータ復旧を試みました。同機種のNASをサブとして用意して、サブの方にデータをコピーする形で、バックアップを取っていたので、それを使えば復旧できるはずでした。ところが、実機のログを見ると、最後のバックアップが実行されていたのは半年前でした。理由はわかりませんが、これでは主にデータを利用していた者も、業務上直近のデータがないと非常に困る状況になってしまい、直近、半年分のデータが復旧できません。

これはもう外部に委託し、データ復旧を依頼するしかないと判断しました。

メーカーや、他のデータ復旧会社に問いあわせてみたのですが…

その後、どんな行動を取りましたか。

まずサーバーのメーカーに問いあわせました。ところが、メーカー側としてはすでに生産中止でサポート対象外になっていました。ダメモトで問い合わせてみたところ「お送りいただければ、調査はいたしますが、調査して状況が改善できないと分かった場合は作業を行わずそのままで送り返します」との返答でした。

結局、ハードディスクは送りませんでした。もし、復旧を優先せずに単純なハードウエア修理で対応した場合、本体は治って戻ってきても、肝心のデータが抹消されていたということだって、ありえたわけですから。

次は、ネットで検索してデータ復旧会社を見つけ、そこに問い合わせてみました。ホームページからは、堅実なイメージが感じられる会社だったので、期待感をもって、問いあわせたのですが、結局、返答は、「EM(緊急モード)の解除はできますが、データ復旧については、やるだけやってみます」という内容でした。

とにかく「データの復旧は保証できない」ことだけは分かったので、その会社も見送りました。

どうしたものかと思い悩んでいたところに、知人が、「データ復旧ならロジテックでもやっているので問い合わせてみてはどうか」と教えてくれました。

"根拠ある回答"があったことに信頼感がありました

ロジテックを紹介されたときの印象はいかがでしたか。

ロジテックというメーカー名は中学生の頃から知っています。ハードディスクを扱っている「メーカー」です。ここなら専門知識があることは確実だし、カギをこじ開けるだけでなく、中のデータも復活できる可能性が高い。さっそく、問い合せフォームから、状況を説明しました。状況対応には技術者の方が対応してくださり、入念なヒアリングを経た上で、おそらく大丈夫でしょうと回答がありました。また回答の根拠も教えてくれました。

個人的には、こうした技術的問い合わせの際に、できる・できないを濁されるのは好みません。回答は、可・不可ハッキリさせてほしい、そして、できるにせよ、できないにせよ、その根拠を教えてほしい、「7割方できる」という回答なら、残り3割の不確定要素は何なのか、それを知りたいのです。

ロジテックの技術者の回答には段階を踏んだ上での「根拠」がありました。ここなら大丈夫だろうと思えたので、さっそくRAIDを送ったところ、1営業日後には、「復旧可能なファイルのリスト」が送られてきました。ほぼ100%のデータが復旧可能であり、バックアップできていなかった半年分のデータも修復できると分かったので、改めて正式にデータ復旧を依頼しました。

1日後には、復旧されたデータが新たなハードディスクに格納されて戻ってきました。さっそく業務サーバに、復旧したデータをコピーし、社内に「データが元に戻った」ことを通知しました。業務の中断時間は最小限に抑えることができ、各営業所の所長からも「助かりました」と感謝の言葉がいただけました。

ディスクの破壊を確認してから、この日まで、都合10日間。でも、最初から真っ直ぐロジテックに問いあわせていたら、もっとスピーディに解決していたでしょう。

今回は、貴重なデータを復旧いただきありがとうございました。これからも高い技術と対応力でがんばってください!

ロジテック技術者より
コメント

今回はどのような障害だったのか
お客様からは、「EM(メンテナンス)モードに入り、ファイルにアクセスできない」との申告がありました。 お客様からは、「EM(メンテナンス)モードに入り、ファイルにアクセスできない」との申告がありました。送付されてきたNASは、80GBのSATAハードディスク4本によるRAID5構成。ディスク4本中3本に物理損傷が見られ、うち1台は外部からの認識が不可能でした。
どのような技術対応を行ったか
実施した技術対応は次のとおりです。
1.本体からハードディスク4本を取り出す。
2.うち症状の軽微な2本と正常な1本のディスクから、そのクローン(複製)を作成する。
3.そのクローンにより、RAIDを再構成する(RAID崩壊前に自己修復機能が動作した形跡があり、そのオーバーライトによるファイルシステムへのダメージが確認されました)。
4.論理復旧処置によりファイルシステムを修復する。
5.Linux環境にてデータボリューム全体の抽出とNTFSファイルシステムへの変換を同時に実施する。
6.USB接続型ポータブルハードディスクへデータを格納する。
7.納品
今回の修復をふりかえって
今回は、2台のハードディスクの損傷程度が比較的軽度であったことが、高い復旧率に結びつきました。RAID5やRAID1などの冗長性があるRAIDシステムでは、1台で障害が起きても、残りのディスクだけでそのまま運用が可能す。しかし、そのまま使い続ける中で、2台目が故障すると冗長性が失われます。この場合、2台目の障害ドライブで症状が進行することも少なくなく、障害が重度に及んだ場合、復旧不可となるケースも少なくありません。

今回は、EMモードに入った直後に調査をご依頼いただけたことが幸いしました。物理損傷の進行や、RAID再構成の誤動作によるオーバーライトもほとんどありませんでした。異常を早急に察知し、直ちに運用を停止し、調査を依頼いただけたことが良好な復旧結果に結びついた、典型的なケースだと思います。
その他
今回のディスク損傷は、機器の内部温度の異常上昇である可能性もあります。まず、ハードディスクドライブ前面のエアフィルターが、ホコリにより、完全に目詰まりしていました。また電源ユニット内部も、相当に粉塵の影響を受けており、冷却ファンのフィンにも大量のホコリが付着しておりました。今回のデータ修復作業は、ハードディスクドライブの清掃も兼ねて、これら本体の汚れをクリーニングした後に行いました。

※昭和企業株式会社のホームページ
※ 取材日時 2011年11月
※ 文中の数字、データはいずれも取材時点のものです。

TOP