クライアント用のOSでもネットワーク機能が強化されてきており、手軽にファイルやプリンタの共有が可能になっています。しかし、簡単でコストもかからない反面、使い勝手や信頼性の問題が残ります。
具体的には、
- ファイルの保存してあるPCの電源を落とされていたら、当然アクセスできません。
- 他のPCからデータにアクセスされているPCでは、PCの負担が増加するし、作業効率が低下する。
- セキュリティ機能に欠ける。
- MacintoshとWindowsなど異なるOSで、ファイルを共有するのが難しい。
といった問題点があります。これらの問題点はサーバの導入により解消されます。
しかし、サーバの導入は簡単とはいえません。高度な機能を提供する代わりに、必要とすることが多く、ファイル共有のために導入するには敷居が高いイメージがあるのは間違いありません。
具体的には、
- サーバの構築には、サーバ用OSのインストールや、サーバ全般の設定が必要で、高度な知識が必要。
- サーバの運用、管理を行う管理者が必要。
- サーバ用PC一式のコストに加え、高価なサーバ用OSが必要。
- サーバ用PC一式の設置スペースが必要。
といったことがあげられます。
ファイル共有機能を、もっと簡単に導入できないのでしょうか?
そんなニーズにお応えするのがNASなのです。NASはネットワークに直接接続するストレージですので、ネットワーク上でのファイル共有するのための製品といっていいでしょう。ですから、上のような悩みは一気に解決し、様々なメリットが生まれます。
具体的には、
- ユーザーの設定や、アクセス権の設定が簡単にできます。
- サーバ用のPCやOSが必要なく、安価で導入可能。
- ネットワークに直接接続しますので、簡単に設置ができます。
- 各種設定はWebブラウザ上から簡単にできるので、Windows ServerやLinux等の高度な知識は必要ありません。
- サーバ用のPCが必要ありませんので、設置スペースに困りません。
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■クライアントPC同士でファイル共有する場合

電源の切れているPCにはアクセスできません。

異なるOS間でのファイル共有が難しい。
■ファイルサーバを導入する場合

導入、管理に高度な知識が必要。
■NASを導入する場合

簡単な設定でファイルサーバとして使用できます。 |