広帯域電力線搬送通信設備（PLC：Power Line Communication）に対応した、100BASE-TX対応のイーサネットアダプタです。本製品は、「UPA(Universal Powerline Association)規格」に準拠したモデルです。

LPL-TX/Sは、LPL-TXを「2個セット」にし、初期導入に適したセットモデルです。LPL-TXは、増設用途に適した単体モデルです。「ネットワークID」および「暗号化キー」を設定済みで出荷しますので、接続すれば直ちに使用することができます。初期設定などが不要な、セットモデルです。

宅内の既存の電力線を使用しますので、新たにイーサネットケーブルを配線する必要がありません。（本製品とネットワーク機器間の接続は必要です。）

※本製品を使用する場合、付属のフェライトコア付LANケーブルを必ず使用してください。

LPL-TXは、「リピータ機能（スマートルーティング）」を搭載しています。
PLC機器では同じネットワークID内で、1台の親機に対して複数の子機がぶらさがるイメージでネットワークが構築されます。（無線APのアクセスポイントと同じイメージです。）子機は、必ず親機と通信する必要があります。本製品の場合、親機／子機の割り当てはアダプタが自動で行いますので、設定の必要が無く、ユーザーが親機／子機を意識する必要はありません。

3台以上のアダプタを同じネットワークID内に設置する場合、リピータ機能は全てのアダプタが通信できるように、自動的に親機／子機の構成を変更します。

複数設置時のメリット1：

家屋内のAC配線がどのようになっているのかは、ほとんどの場合わかりません。このため、実際に設置してみないと、通信の可否や通信速度はわかりません。例えば、1Fと2Fにアダプタを設置して、通信ができなかった場合も、もう一台のアダプタを設置することにより、リピータ機能により通信可能となることが考えられます。

複数設置時のメリット2：

親機／子機の切り換えをスイッチで設定する製品で複数のアダプタを設置する場合、どこに設置するアダプタを親機にすればよいのか？ は、試してみないとわかりません。本製品の場合、近くのアダプタとの通信が確立できればよいので、トラブルの可能性は低くなります。

複数設置時のメリット3：

親機／子機の切り換えをスイッチで設定する製品の場合、親機が故障／電源OFFとなると、ネットワーク全体が使用不能になってしまいます。故障の場合には、いずれかの子機を親機に変更するなど、設定変更が必要です。本製品の場合、親機として割り当てられていたアダプタが故障しても、いずれかの子機が自動的に親機に割り当てられますので、ネットワーク全体への影響はありません。

同じ電力線系統には、最大「16台」までのアダプタを接続することが可能です。

Webブラウザ経由で、各種設定を行うことが可能です。

• ネットワークID
• 暗号キー
• IPアドレス（固定，DHCPクライアント）
• サブネットマスク（固定時のみ入力可能）
• 優先度初期値（QoS，デフォルト：2）
• ログイン時のパスワード設定
• 工場出荷時設定
• リセット

「ファンレス」の静音設計により、常時稼動でも騒音の心配がありません。