Logitecロゴ
戻る

   総合カタログVol.100達成記念ページ  

いよいよ記念すべき総合カタログVol.1の段



 ■平成3年10月頃
  この頃の一般ニュース
   ○湾岸戦争勃発
   ○バブル経済崩壊
   ○ソビエト連邦崩壊
   ○ヒット曲で言えば「愛は勝つ」、ドラマで言えば「東京ラブストーリー」

 この頃のPC関連ニュース
   ○日本アイ・ビー・エム株式会社、DOS/Vを発表。



兄: さて、記念すべきロジテック総合カタログVol.1が登場するのは、最古のカタログが発行されてから6年ほど経過した平成3年のこと。その間も、年1〜2回ずつ総合カタログが発行されていたんだが、すべて「Vol.」なし。そして、平成3年10月に登場したこいつがVol.1のカタログだ。

Vol.1カタログより:表紙の画像

松: ずいぶんシンプルな表紙ですね。

兄: シンプルイズベスト。なんとも味のある表紙じゃないか。

松: どれどれ、(ペロッとなめる。)アニキのうそつき! 味なんか何にも無いじゃないかぁ!

兄: あたりめぇだろ。カタログをなめるやつがあるか。
中をこう開くと、おお、こいつは三つ折り表裏の6ページ構成になってるんだな。

Vol.1カタログより:中面3ページ

Vol.1カタログより:外面3ページ

松: たったの6ページに全部入っちゃうんですか!? 6畳一間のアパートみたいですね。

兄: それどころか、表紙や接続機種一覧表を除くと、全部の機種が3ページに収まってるってんだから、3畳一間の小さな下宿だ。(なんのこっちゃ?)まったく古き良き時代の話だな。

(影の声:ちなみにVol.100の総合カタログは、接続機種一覧表が別冊になっても32ページ。アパートにたとえるなら4DK、バストイレつきくらいか?)

松: ふーん。あれ、アニキ。ふと気がついたんですけど、このカタログ「Vol.1」って書いてないですぜ。まさか、古い話で誰も気がつかないだろうって、にせ物を掴まされたんじゃないですか?

兄: そんなこたぁないさ。ほれ、ここ(裏表紙の隅っこ)を見るとちゃんと「Ver.1」って書いてある。

Vol.1カタログより:裏表紙(Ver.の部分にフキダシを入れて拡大図)

松: どれどれ・・・。ありゃー、えらく小さな文字ですね。こんな小さな文字じゃ顕微鏡でもなけりゃ見えないよ。(ブツ、ブツ。)それにいつもの「Vol.」じゃなくて、「Ver.」になってるところが、なんだか怪しい!?

兄: 何が怪しいってんだ、まったく。大体、ちゃんとこの次の号では表紙に「Vol.2」と入っているんだから間違いないんだ。
それより、内容を見てみろよ。ハードディスクも大分安くなってるぜ。

松: 一番安いハードディスクが\79,800か。確かに前のカタログよりは安いけど、これじゃ、おいらにゃまだまだ買えないな。兄貴だったら買いますか?

兄: 俺だって、今この値段だったら買わないね。
それでもこの頃から、パソコンにハードディスクをつけるのが一般的になってきたんだ。それは「かな漢字変換システム」が使われ始めたことと関係がある。

松: どういう関係?

兄: かな漢字変換システムの辞書はかなりでかいだろう。フロッピーディスクに入れるのにはちょっと重くなってきたんだ。それに変換するたびにアクセスするから、フロッピーディスクだとそのたびにガッチャン、ガッチャンと時間がかかることになる。
一時期はRAMディスクを作って、そこに辞書をコピーしておくというのが、はやったんだが、RAMはハードディスク以上に高価だからな・・・と、うちの親父が言っていた。

松: ・・・。(^_^;)

兄: まぁ、とにかくそんな理由でハードディスクがよく売れることになった。このころのハードディスクは、特徴としてほとんどが外付け型だという点がある。

松: 何でですか? 内蔵型のほうが安いでしょ。

兄: 今から思うとそうだが、当時はパソコンのカバーを開いて、部品を追加するというのに抵抗があったんだ。その頃、パソコンの中身なんていうのは、いわば聖域みたいなもんだったからな。

松: 「聖域なき構造改革」が始まる前の話ってわけですね。

兄: おめぇも、たまにはうまいこというじゃねぇか。
まぁ、そういったわけでロジテックからも、グッドデザイン賞を受賞したSCSIハードディスクの「Corsair(コルセア)」シリーズ、普及廉価版のSASIハードディスク「Justin(ジャストイン)」シリーズなんかが発売されて、外付け型ハードディスクの黄金時代を築き上げたというわけさ。

製品画像:初代コルセアシリーズ 製品画像:初代ジャストインシリーズ

松: はーん。これがコルセア・シリーズ。なんだか変わったデザインだな。

兄: おいおい、それをいうならユニークなデザインといってくれ。オレンジ色でまん丸の電源スイッチが「片目の海賊」のようだってんで、Corsair(=海賊)と名付けられたそうだ。このデザインが好評をいただいたんで、フロッピーディスクユニットにも採用されたんだ。




戻る 次へ


| TOP Page |

Copyright © Logitec Corp. All rights reserved.