データ復旧サービス導入事例

有限会社 タイコー住建

有限会社 タイコー住建にロジテックのデータ復旧サービスを活用した理由と経緯について詳しく聞きました。

コンピュータ関係を全て任せている会社から『ロジテックなら信頼できます』と推薦がありました

有限会社 タイコー住建
■コンピュータ関係を全て任せている会社から『ロジテックなら信頼できます』と推薦がありました
BUFFALO TS-H1.6TGL/R5
- Western Digital WD4000AAKS-00V1A0 ×1本
- SAMSUNG HD400LJ ×2本
- HITACHI HDP725050GLA360 ×1本
■OS
Linux
■復旧スケジュール
解析開始~調査報告 2012/6/21 ~ 6/22
復旧開始~復旧終了(発送) 2012/6/29 ~ 7/3
有限会社タイコー住建について

兵庫県姫路市の、木工事専門の建設会社です。家屋、マンション、ビルなど各種建築物での、「木工事(木を使う工事)」を専門に請け負っています。

ブレーカーが落ちたことが原因で、RAID5が破損

今回のハードディスク破損の経緯を教えてください。

先日、社内のファイルの共有保管庫として活用していたテラステーション(RAID)が停電で壊れてしまったので、ロジテックさんにデータ修復を依頼しました。

タイコー住建では、2007年に1.6TBのテラステーション(RAID 5)をネットワークストレージとして導入しました。使い道は、「社員が使っているパソコンのデータのバックアップ」と、「紙の業務書類をデータ化して保管しておくこと」の2つです。

まず「パソコンデータのバックアップ」についてですが、現在、社内にはパソコンが5台あり、そこでCAD施工図や見積書などを作成しています。導入したテラステーションは、これら5台のパソコンののデータ・バックアップに使っています。次に「紙の業務書類のデータ保管」についてですが、業務で発生する様々な紙の書類は、都度、スキャナでデータ化してこのディスクの中に保管しています。

つまり、弊社にとって、このテラステーションは、業務で発生する資料を保管するための、一種の「書庫」であるといえます。

この書庫ディスクが、構築して5年目の今年(2012年)6月上旬のある日、突然、動かなくなってしまいました。ある従業員が操作ミスでブレーカーを落としてしまい、それが原因で会社全体の電源が5分ほど途絶したのですが、そのショックでRAIDが破損したようでした。

「最初は内部ディスクを交換すれば良いと考えたのですが…」

ディスクが破損したことが分かって、まず何をしましたか。

このRAIDは、以前にも内部のディスクが損傷したことが2度あります。しかし、その際は、内部のディスクを交換することで、RAIDの仕組みにより、データは無事に復旧できました。そんな経験が2度あったので今回も何とかなるだろうと思い、テラステーションの構築を依頼した地元のSI会社(A社)に修理を頼んだのですが、A社からの返答は、「今回はダメです。内部のディスクを交換するだけでは復旧できません」というものでした。

このテラステーションは、それほど酷使したわけではありませんが、しかし、考えてみれば構築したとき以来、5年にわたり、電源入れっぱなしで24時間365日動作させていたわけですから、ということは、それなりの経年劣化が発生していても不思議はありません。

そうした、いわば長年使い続けてヨレヨレになっていた所に、とつぜんの電源の途絶によるショックが与えられたせいで、ディスクにトドメを刺すことになったのかもしれません。「うーん、めんどくさいことになったな~」と凹みましたが、とにかくA社の担当者と協議しながら、解決の道を探ることにしました。

まず最初に、テラステーションの製造メーカー(B社)に修復を依頼してみました。しかしB社からは、「ディスクそのものの修理は可能だが、中身のデータの保全は保証できない」という回答でした。それでは意味がありません。

次にA社からは「データ復旧サービスを活用しましょう」と提案がありました。

ロジテックに復旧を依頼した理由

「データ復旧サービス」というサービスがあることはご存じでしたか。

今年の初めに知人から聞いていたので、そういうサービスがあることは、知っていました。知人いわく、「安いところと高いところの開きが大きい。安いところだと5万円ぐらいで、高いところだと50万円かかる」とのことでした。「そんなに高いんなら、自分はやめておこう」とそのときは思いましたが、まさか半年後には自分がそのサービスを使うことになるとは思ってもみませんでした。

A社からは、「ロジテックがいちばん信用できます。見積もりも無料ですし、ここに頼みましょう」と提案がありました。私はA社を信頼しているので、そのA社が薦めるならと、さっそくロジテックに連絡し、破損したディスクを送付して見積もりをとってもらうことにしました。

帰ってきた見積もりは、知人から聞いていた50万円という額よりは、遙かに安い額でしたが、しかし、即決してポンと出せるほど安いわけでもないという微妙な金額でした。

「テラステーションはあきらめてしまう、今までの5年分のデータは捨ててしまう」と言う選択肢もありうることはありうるのです。仕掛かり中の案件の施工図など、当面の業務データは、各社員のパソコンの中に保管されているので、テラステーションがなくても仕事は回ります。また過去のデータがなくなったからと言って、お客様に迷惑をかけることもありません。破損したハードディスクは、タイコー住建にとっては「書庫」以上でも以下でもなく、それの復旧に果たして大金をかけるべきか、しばらく悩みました。しかし、最終的には「やはりデータは会社の財産だ」という結論に達し、復旧することに決め、ロジテックに正式に依頼しました。

その後、ロジテックの技術者により、データは無事に復旧されました。会社のバックアップ体制もかつての平常状態に戻りました。ありがとうございます。今後は、ディスク破損が起きないよう気をつけていくつもりですが、もし万が一事故が再び起きた場合は、やはりロジテックさんに依頼しようと思っています。これからも高い技術と信頼のロジテックとして、がんばってください。技術者のIさんにも、「よくやってくれてありがとうございました」とよろしくお伝えください。

ロジテック技術者より
コメント

今回はどのような障害だったのか
お客様からお預かりしたテラステーションは、エラーが表示され正常に認識ができない状態でした。ディスクチェックを実施したところ、エラーが確認されました。
どのような技術対応を行ったか
お客様のテラステーションはRAID5の構成になっておりました。内蔵ディスク4台のうち1台に不良セクターが多発しており、そのせいか動作中の異音も発生していました。今回は、まず専用装置を使って、残り3台のディスクから記録情報を抽出しました。その後、RAIDを再構築し、走査解析を施してデータを抽出いたしました。
今回の修復をふりかえって
テラステーションのケースよりハードディスクを取り出したところ、既に2台が交換済みでした。これを見て「重度のRAID崩壊などなければよいのだが」と心配しましたが、結果的には無事でした。専用装置を使い、4台のディスクのうち3台から記録情報を抽出しました。RAIDを再構築する際にも重度障害は発生せず、結果的には、ほぼ従前のデータが復旧ができ、嬉しく思います。

内部ディスクが故障したとき、それを交換できるのは、RAIDの特色です。しかし、ディスクを交換し、再構築する際に、途中エラーが発生し、正常稼働に至らずデータが見られなくなるという障害もありえます。また、再構築した場合でも、どこかに不整合が生じており、そのためデータ復旧を試みても、損傷ファイルが多く含まれるため、復旧が不十分になることもあります。

しかし、今回はお客様が障害発生を確認した後、ただちにデータ復旧を依頼いただいたため、復旧がスムーズに進みました。お客様の迅速な初動に感謝申し上げます。

※ 取材日時 2012年7月
※ 文中の数字、データはいずれも取材時点のものです。

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