データ復旧サービス導入事例

柴田準吉様

神奈川県横浜市の柴田準吉様にロジテックのデータ復旧サービスを活用した理由と経緯について詳しく聞きました。

町内会名簿など大事なデータを復旧していただきました。専門家に頼んで良かった。こういうことはやはり専門家です

柴田準吉様
■ 対象ハードディスク
Logiec製 LHD-ED250U2(3.5インチ 250GB)
■OS
Windows XP Pro/Home
■復旧スケジュール
解析開始~調査報告 2012/10/24 ~ 10/25
復旧開始~復旧終了(発送) 2012/10/26 ~ 10/29
柴田準吉様について

柴田準吉様(78歳)、18年前に繊維商社を定年退職した後、現在、奥様と悠々自適の生活を送っていらっしゃいます。趣味は、カメラ、散策、運動。この日の取材の後も、「近所のスポーツジムにいって汗を流してきます」とのことでした。

「町内会やボランティアのデータを格納したハードディスクが読めなくなってしまいました」

今回、ロジテックにデータ復旧を依頼した経緯を教えてください。

今年の10月に、町内会の名簿、そして認知症施設のボランティア業務に関連した文書などが入った外付けハードディスクが、突然、読めなくなりました。最後にバックアップしたのは、5カ月前、パソコンを買い換えたときであり、つまり5ヶ月分のデータが消滅したことになります。一時は頭が真っ白になりました。

先ほど、「認知症施設のボランティア業務」というお話がありました。誠に恐縮ながら、そのお年でボランティアとは驚きです。

横浜市中区には認知症等で困っている高齢者を、支援する「地域ケアプラザ」がありますが、私は、うち4か所に出向き、デイケアー利用者の皆さんが楽しく過ごせるよう話し相手になるなどのボランテイア活動をしております。

定年退職してから18年が過ぎ、私ももう78歳ですが、「いずれは自分も人のお世話になるかもしれない。ならば、体が動くうちは人のお世話をし、役に立たねばならない」と考えて、ボランティアに励んでいる次第です。

町内会の活動にも積極的に関わっております。私は生まれも育ちもここ横浜の根岸ですが、昔は会社人間で、近所づきあいもおろそかでした。それを反省し、定年後は、パソコンによる名簿作りをはじめ、様々な面で積極的に活動しているのです。

パソコンは大好きです。いちばん最初に買ったのは30年前。当時はPC-9801、OSはMS-DOSでした。それから今まで20台は買い換えています。現在は、富士通のデスクトップとノートパソコン。これでネット検索や、youtubeでの動画鑑賞、デジカメファイルの加工、そして町内会やボランティアのデータ作成などをこなしております。新発売したWindows8も試してみたい。私は新しい物が好きなんです。最近はスマートフォンも始めました。挑戦しないといけません。

しかし、今回のハードディスク故障には参りました。挑戦ばかりではだめで、守りも必要なのだと痛感です。

「これからは月に一回、必ずバックアップします」

ハードディスクが読めなくなったことに気づいて、次にどうしましたか。

まず心に決めたことは「何もしないでおこう、いじらないでおこう」ということです。素人が下手にいじると、もっとひどくなる可能性があります。USBケーブルを抜いてそっとしておきました。

次にハードディスクを購入した電気店に「ディスクが読めなくなったのですが」と電話しました。すると、「データを治すのはデリケートな作業です。電器店のサポートでは対応できないので、メーカーにご相談ください」と回答がありました。そこで、ハードディスクのメーカーであるロジテックのホームページを見て、さっそく問い合わせフォームから連絡、見積もりを依頼した次第です。

見積への感想を教えてください。

正直なところ、「こんなに高いのか…」と思いました。町内会長からは、「柴田さん、いつもがんばってくれているし、お金は町内会の方で支援するよ」とも言っていただけましたが、とはいえ、むやみにご厚意にも甘えられません。「5カ月分のデータはあきらめる。消えたデータは自分で入力しなおす」という選択肢もありえましたが、それを実行するならば、5カ月分の町内会名簿その他データの更新分を無理矢理思い出して、後づけで更新しなければいけません。正直、そこまで記憶を絞り出すのは無理でした。

町内会のデータもボランティアのデータも、業務のデータであり、それを読めなくしたのは自分の不注意が原因です。これらデータは復旧しなければいけない、そう決心して、自腹でロジテックに依頼し、データ復旧を行うことに決めました。

数日後、ロジテックさんからは、復旧データを格納した新たなハードディスクが届けられました。おかげで町内会名簿もボランティアの業務データも無事もとに戻りました。専門家に頼んで良かった。こういうことはやはり専門家です。これからは、二度とこういうことを起こさないために、月に一回は必ずバックアップを励行すると心に決めております。ロジテックさん、今回は大事なデータを復旧してくださり、本当にありがとうございました。

ロジテック技術者より
コメント

今回はどのような障害だったのか
「文書ファイルが開かない」とのご申告でした。
どのような技術対応を行ったか
まず、いつもどおり磁気情報の抽出を行いました。ハードディスクには不良セクタが認められたものの、ヘッド損傷には至っていなかったので、ディスク面についた傷を回避しながら、全セクタをフルスキャンしました。スキャンして得た情報に論理検証を施した結果、ファイルシステムがダメージを受けていることがわかりました。(これがボリューム自体のマウントができない理由でした)。その後、ファイル走査変換を行った結果、幸いにもファイル実体への影響はほとんどないと分かりました。データファイル群は、ほぼ障害が発生する前の状態に復旧できました。
今回の修復をふりかえって
ハードディスクは長年使っていると、不良セクタ欠損が必ず生じます。欠損したセクタは、代替セクタに置き換えられます。不良セクタが少ないうちは代替セクタでハードディスクの機能が維持できますが、一定量を超えると損傷が拡散し、やがてはヘッドクラッシュに到ります。今回は障害を発見した後、ハードディスクの電源を入れない(電気を通させない)などのお客様判断が、最良の復旧結果に結びつきました。

※ 取材日時 2012年11月
※ 文中の数字、データはいずれも取材時点のものです。

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