データ復旧サービス導入事例

松阪市民病院

松阪市民病院 地域連携課 上永裕之氏にロジテックのデータ復旧サービスを活用した理由と経緯について詳しく聞きました。

何度か活用しています。ロジテックの対応の良さ、技術の高さには常々、感謝しています

松阪市民病院
■対象ハードディスク
BUFFALO HD-PE250U2 (250G)
■復旧スケジュール
解析開始~調査報告 2013/07/04 ~ 07/07
復旧開始~復旧終了(発送) 2014/07/22 ~ 07/25
松阪市民病院 について

松阪市民病院は、三重県松阪市の市立総合病院です。昭和21年開設。

事務系データの復旧を依頼

今回、松阪市民病院では、ロジテックにどんなデータ復旧を依頼したのでしょうか。

病院内には、「電子カルテに代表される患者の機微な情報を扱うネットワーク」と、「それら個人情報を含まない通常の事務用ネットワーク」の2種類があります。

今回は、後者の「事務用ネットワーク」に接続されていた、ある外付けハードディスクのデータ復旧をロジテックに依頼しました。

中に入っていたデータは、地域の開業医の皆さんと連携するためのデータや、各種文書のひな形など、事務作業のためのデータです(※ 患者情報は含まれていません)。

データは完全復活

そのディスクが壊れたときの様子を教えてください。

7月のある日、職員が、「このハードディスク、前から調子が悪かったが、ついに読めなくなりました。すみません、バックアップも取れていません。何とか直らないでしょうか」と言って来ました。

データ復旧をすると費用がかかるので、「どうしてもこのデータ無しに仕事はできないですか?」と尋ねたところ、「とりあえず、データ無しで何とかします」と返事がありました。

しかし、2~3日後には、「やはり無理でした…。データ復旧を検討願えないでしょうか」と依頼があったので、各部門に承認を取った上で、ロジテックにデー タ復旧を依頼しました。データは、数日後に、フォルダ構造も含めた「完全復活」の形で返ってきました。

データ復旧は今回で4回目

今回、ロジテックを選んだ理由を教えてください。

実は松阪市民病院が、外部業者にデータ復旧を依頼したのは、今回で4回目です。

最初に依頼したのは、8年前で、このときは、ロジテックではない別の会社(A社)に依頼しました。当時は、データ復旧といえば、その会社しかなかったように思います。

2回目の依頼が5年前。このとき、ロジテックに切り替えました。その後、1年前、今回とロジテックに依頼しました(※)。

※ 正確にいうと、1年前、3回目の時は、見積もりは依頼したものの、実際のデータ復旧は行っていません。

最初の会社からロジテックに切り替えた理由

最初の会社からロジテックに切り替えた理由を教えてください。

切り替えた理由は、「その会社(A社)の営業方針に納得がいかなかったから」です。

A社は、見積もりは無料でしたが、その後に続くのは「あと2日以内に決断してください。そうしないと、データ復旧は不可能になります」という、弱みを突い てくる営業トークでした。とはいえ、8年前は、A社しか選択肢がなかったので、納得いかない気持ちを抱えつつも、そこにデータ復旧を依頼しました。

それから5年後、再びデータ復旧の必要に迫られました。

このときは、検索すると、A社の他に、ロジテックもヒットしました。

ロジテックへの第一印象

その時の印象を教えてください。

「へえ、ロジテックは周辺機器メーカーだと思っていたが、データ復旧も始めたのか」とまず思いました。

「ハードディスクを作っているぐらいだから、きっと技術は確かなのだろう。5年前のA社は、正直、対応が良くなかったし、今回は、試しにロジテックを使っ てみよう」と考えて、USBメモリを送りました(※ その時、壊れたのは、ハードディスクではなくUSBメモリでした)。

数日後、USBメモリのデータは復旧されて戻って来ました。このとき、一連の作業を通じて、「ロジテックの人は、電話対応がいいな~」と思いました。

電話対応への評価

どんな点を良いと思っていただけたのでしょうか。

まず、ロジテックは、A社のような「迫ってくる営業トーク」はありませんでした。

みなさん、ていねいで礼儀正しく、かといって、機械がセリフを棒読みしているような「マニュアル的な礼儀正しさ」でもなく、何と言いますか、「ふつうに、人と話せている」かんじでした。会話がやりやすかったです。

一方、技術力で感心したのは、1年前に見積もりを依頼したときです。

技術力への評価

どのような点でご評価いただけたのでしょうか。

この時は、複雑でした。

Windowsマシンで使っていたハードディスクを誤ってMacにつないでしまい、そのときハードディスクにMAC形式でフォーマットされ、内部のデータ構造が滅茶苦茶になったのです。

このときは、データが全く復旧できないことも覚悟しました。しかし、ロジテックからは、「残っているデータの断片を寄せ集めれば、3割ほどは復旧可能」という回答がありました。3割でも、この状態から復旧できるならすごいと思いました。

(※ただし、この時は、バックアップデータが見つかったので、調査、見積もりは依頼したものの、最終的な依頼(注文)まではしませんでしたが)。

そして今年。今回のデータ復旧では、前2回の経験で、ロジテックの良さがよく分かったので、今回も迷わずロジテックを選んだ次第です。

ロジテックは、技術力も電話対応も良いと思います。

わたし個人としても、データ復旧会社を探していた友人に、「ロジテックが良いよ」と紹介したことが、これまでに2回あります。

先輩ユーザーからのアドバイス

いま外部業者にデータ復旧を依頼しようと考えている人向けに「先輩ユーザーとしてのアドバイス」などあればお聞かせください。

ハードディスクが読めなくなったら、余計なことをせずに、すぐにロジテックに送付し、見積もりを依頼するのが良いと思います。

不安定な状態になっているディスクに、素人が生半可な知識で余計なことをして、何回も通電が繰り返されてしまうと、直るデータも直らなくなります。

こんな言い方も何ですが、見積もりは無料。かかるのは送料だけです。あれこれ考え込まず、ディスクはとりあえずロジテックに送る。色々なことは、調査結果 と見積もりが返ってくる、それまでの間に考えればいいし。費用のことは、見積もりをもらってから、よく考えれば良いです。

ロジテックは、見積もり(調査)を依頼しても、その後、本契約を迫るような営業はしてきません。だったら、調査してもらった方がいい。とにかく、素人は、何もせずに、すみやかにプロの手に委ねる方が正しいと、私はそう思います。

ロジテック技術者より
コメント

今回はどのような障害だったのか
お客様からはハードディスクドライブからWORDやEXCEL書類を取り出して欲しい とのご要望がありました。
専用装置での解析の結果、やや進行した状態の物理損傷が認められ、通常速度で のアクセスができない状態になっておりました。
どのような技術対応を行ったか
一般的に物理損傷は進行性があり、障害部分から継続的な読み出しを行い続けると加速度的に障害が進行するリスクがあります。
そこで障害媒体全体をおおまかにスキャンし、まず障害部位を避けて正常領域を優先的に抽出、その後段階的に障害部位付近を抽出する方法で、障害媒体への負担やダメージを最小限に抑えるよう工夫しました。
今回の修復をふりかえって
物理損傷では、市販の復旧ソフトなどにより機能が回復することはまずありません。ハードウェアのトラブルにより媒体の機能が低下している状況では、まず物理的な機能を回復する処置が必要になります。今回の障害ではお客様の迅速な判断により、物理障害が悪化する前にデータ復旧をご依頼頂けたことが、良好な復旧結果を導くことができた大きな要因と考えております。

※ 松阪市民病院のホームページ
※ 取材日時 2014年8月
※ 文中の数字、データはいずれも取材時点のものです。

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